このコーナーではがんばる志摩市を紹介します。
な き り
波 切 漁 港

志摩市大王町波切の県営波切漁港は、大正5年国会において漁業奨励のため漁港修築計画が発表され、農商務省が日本全国から選定した6か所の中の1つとして、大正6年に改修対象港に指定されました。翌年から突堤・護岸工事に着工し11年を費やして、昭和3年春に完成しました。その当時の最新技術である間知石による矢羽積の石積みが現在も残っており貴重な文化遺産となっています。
波切漁港は、漁港整備計画により現在も整備中です。
※矢羽積:「谷に落とし込む」石積手法の総称で、お互いに石がかみ合う事で強度が増す施工法です。見た目が美しいのも特徴です。


建設工事当時の波切漁港


建設工事当時の波切漁港 波切築港当時(大正末期)の山田商業銀行波切支店

現在の波切漁港石積み護岸
ふ か や
深 谷 水 道

志摩市志摩町片田、大王町船越の境にある深谷水道は、昭和のはじめに人工的に掘られた太平洋と英虞湾をつなぐ運河です。片田・船越地区は英虞湾の最奥部に位置したため赤潮の被害などを受けやすく、当時から主要産業であった真珠養殖業に影響を与えていました。そのため太平洋の海水を英虞湾に引く壮大な計画が協議され、地理的に一番狭かった深谷が最適地と判断されました。昭和6年4月に三重県の許可を得て同年8月に着工、翌年10月に完成しました。
この水道の完成により、英虞湾の水質改善だけでなく、地元漁船出漁の時間短縮や荒天時の迅速な避難、真珠業者の避寒作業などが可能になり、真珠養殖業、沿岸漁業の発展に大きな恩恵をもたらしました。


完成当時の深谷水道 現在の深谷水道




