鳥羽・志摩の海女漁業と真珠養殖業が日本農業遺産に認定

更新日:2023年01月25日

「鳥羽・志摩の海女漁業と真珠養殖業ー持続的漁業を実現する里海システムー」が日本農業遺産に認定されました。

平成29年3月、リアス海岸が連続する地形と豊かな藻場が形成された生態系を活用し、アワビなどの海女漁や世界に先駆けて発達した真珠養殖業が持続的に営まれている地域として「鳥羽・志摩の海女漁業と真珠養殖業ー持続的漁業を実現する里海システムー」が認められました。

※「日本農業遺産」とは、将来に受け継がれるべき伝統的な農林水産業システムを有する地域を認定する制度であり、農林水産大臣が認定するものです。

日本農業遺産ポスター
海女風景

当地域は、リアス海岸を特徴とした豊かな自然と美しい景観が残されています。

陸域からの栄養により育まれた豊かな藻場では、約3,000年以上前から、素潜りでアワビやサザエなどの水産物を漁獲する海女漁が営まれています。

また、約1,000年以上前から天然真珠が採取されており、1893年には水中作業を担う海女の存在を背景に、世界で初めて真珠養殖に成功、現在その技術は世界各地に普及しています。

資源保護や環境保全のため、海女は厳しい漁獲制限などを行い、真珠養殖業者は養殖筏の台数を管理し、地域では干潟や藻場の保全活動に取り組んでいます。

環境に配慮しつつ生態系を持続可能な形で利用することで、自然と人間との共存を実現する「里海システム」が受け継がれています。

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