濱口芙由紀さん(カリフォルニア州弁護士・プロアメフト選手)からのメッセージ

更新日:2023年01月10日

  ※濱口芙由紀さんの「濱」の字は正しくは、「つくりのうかんむりの中が眉と八」です。    皆さんこんにちは。志摩市出身で今現在はアメリカのロサンゼルスでカリフォルニア州弁護士と、アメリカンフットボールの選手をしている濱口芙由紀と申します。今回は、志摩の方々にメッセージをさせていただけるということで非常に光栄に思っています。  私の住んでいるカリフォルニア州は、3月19日に外出禁止令が出て、ちょうど今日、日本時間4月23日で5週間になります。アメリカ国内の感染者は82万人、死者は4万5千人を超えています。非常に残念な話ですが、日本ではまだ旅行されてたり、県外行き来していたり、マスクされてなかったり、日本人は意識が低いという話をちょくちょく耳にします。まだ、これは遠い国の話で、自分たちには関係ないとか、身近に感じられてない人もいるかもしれませんが、新型コロナウイルスの恐ろしいところは感染力です。無症状の方、症状が出る前の時点でも感染力があります。  私の故郷志摩市内、家族、親戚、友達、皆さんがいる場所でも感染者が確認されたと聞きました。脅す訳ではありませんが、たくさんの命を守るために、次は自分たちだと思ってください。  新型コロナウイルスは、年齢に関係なく恐ろしい病気と言われていますが、その中でもハイリスクというカテゴリーに入るのは高齢者です。一番大事なのは、これからやってくるピークの時に、イタリアやニューヨークのように、医療崩壊、介護崩壊にならないように、皆さんで一丸となって感染者数、あとは医療が必要な方たちの数をなるべく抑えるという努力をしていただきたいと思います。  アメリカ国内でも明らかな差が出ています。ピークの時に、人工呼吸器などが足りなくなったニューヨークに比べて、早く対処したカリフォルニア州は人工呼吸器がピーク時にあまるという状況になりました。ですので今回、高齢者がたくさん住んでいる志摩市内の皆さんにお願いしたいのは、状況が悪化してからではなくて、早めの対応、行動を変えるということです。  そこで、今回私が皆さんにお話しさせていただきたいことが3つあります。  一つ目は、エッセンシャル・ワーカーの方たち、医療関係、介護関係はもちろんのこと、スーパー、薬局、消防、警察、市役所の方など、市のために最前線で感染のリスクを背負って皆さんのために働いてくれている方のことを感謝してください。  二つ目は、アメリカではエッセンシャル・ワーカーの方たちはヒーローとたたえられていますが、その中でも、お医者さん、看護師さんは、感染のリスクを背負って感染者の方たちの治療にあたってくれています。そのお医者さん、看護師さんたちからのメッセ―ジがこちらです。『We stay here for you.Please stay home for us.』私たちはあなたのために病院にいるから、あなたは私たちのために家にいてください、というメッセージです。  最後に、やはり自分たちに何ができるかと考えた時に、たどり着くのはこれです。『Stay Home Save Lives.』家にいることで、命を守ろうということです。やはり自分が無駄に外出してしまうと、感染を拡大させてしまう可能性もありますし、死者を増やしてしまう可能性もあると思って、不要不急の外出は控えていただきたいと思います。  これから状況が悪化するにつれて、恐怖感や孤独感を味わう方たちもいるかと思いますが、暖かい志摩の人たち同士で、ソーシャルディスタンスを守っていただいて、声をかけあっていただいたり、電話していただいたりして、この大変な状況を乗り越えていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。