マダニ媒介感染症に注意しましょう!

更新日:2023年05月25日

野山には細菌やウイルスなどの病原微生物を保有するマダニが生息しています。マダニに刺されても、疾患を発症する可能性は高くはありませんが、疑わしい症状が現れた場合は早めに医療機関を受診しましょう。

<マダニ媒介感染症について>

  • 野山には原虫や細菌、ウイルスなどの病原微生物を保有するマダニ(数パーセントが保有すると言われています)が生息しています。マダニに咬まれた後「日本紅斑熱」や「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」という疾患を発症する事があります。
  • 伊勢志摩地方では、年間50件程度の日本紅斑熱症例が報告されています。また、2015年以降は重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者も発生しています。
  • 多くは春から秋にかけて発生します。
  • マダニに咬まれたことに気付かず発症する人もいます。
  • マダニに咬まれても、これらの疾患を発症する可能性は数パーセントに満たないと考えられますが、流行時期に次の症状があれば、発症した可能性があります。医療機関を受診し、医師にマダニに咬まれた可能性があることを告げましょう。

※通常、人から人に感染することはありません!

<日本紅斑熱の症状>

高熱・頭痛・筋肉痛・倦怠感・かゆみや痛みのない全身に広がる皮膚の斑状発赤

<重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の症状>

高熱・消火器症状(嘔吐・下痢・腹痛・下血)・頭痛・筋肉痛・意識障害

<野山に立ち入る際の注意事項>

※マダニに刺されないことが大切です!

  • つばの付いた帽子、長袖、長ズボン、丈の長い長靴などを着用し、肌の露出を避けましょう。
  • 「イカリジン」や「ディート」という成分を含む虫除け剤を使うことも、補助的な効果があると言われています。長く野山に入る際は、使用上の注意に従い使用しましょう。
  • 野山に立ち入ったあとは、家の外で服や体をはたき、マダニを落としましょう。
  • 野山に立ち入った衣服は、すぐに洗濯するか、洗濯するまでビニール袋等に入れて密封し、保管しましょう。
  • 着替えや入浴の際に、吸血したマダニが体に付着していないか確認しましょう。マダニは毛髪に覆われた部分、頸部や肩、背中、脇の下や下腹部、臀部など目に届きにくい場所を好んで吸血します。

 

<マダニに刺された時の注意事項>

※マダニをつぶさないことが大切です!
  • 自分で取る時は、ワセリン等でマダニと刺された部分を覆い、約30分間放置後、ガーゼや布等でマダニの頭側から拭き取ってください。
  • それでも取れない時は、マダニをつぶさないように頭部をピンセットでつまんで、慎重に取り除きましょう。
  • 自分で取れない時は、無理に取らずに最寄りの医療機関に相談しましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

志摩市役所 健康福祉部 健康推進課
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