12月10日 消防活動高度化推進事業『3rd-EYE』実装訓練

更新日:2024年12月16日

全国初となる消防活動に最先端救助支援システム『3rd-EYE』を本格導入しました。

志摩市消防本部は、情報収集を行う消防隊員の安全確保のほか、災害現場の状況把握を迅速かつ効率的に行うことを目指し、「スマートグラス」・「AI」・「ドローン」の融合による最先端救助支援システム『3rd-EYE(サードアイ)』を導入し、消防活動の高度化を図ります。

志摩市では、南海トラフ地震をはじめとする大規模災害への備えとして、ドローンの活用を継続的に検討し、様々な企業等との連携によるドローンの実証を行ってきました。検討や実証を経て、災害時、円滑にドローンを活用するためには、人材の育成や機体の確保などを含め、日常のユースケースを構築することが重要と認識をしつつ、日常ユースケースの構築こそが難しく、課題と感じていました。

そのような中、消防の分野において、日常的にドローンを活用できないか、関係者や関係企業から意見を聞くなど、調査と議論を重ね、この度の『3rd-EYE』導入に至りました。

『3rd-EYE』は、志摩市、志摩市と「自治体のDX推進に関する連携協定」を締結しているソフトバンク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員 兼 CEO:宮川 潤一)、『3rd-EYE』の開発を手がける株式会社ロックガレッジ(住所:茨城県古河市、代表取締役:岩倉 大輔)の連携により、導入を進めました。

『3rd-EYE』は、ドローン、AI、スマートグラスを組み合わせた新世代の情報共有システムです。ドローンのライブ映像をAIが自動解析し、捜索対象(人)の位置を特定、現場指揮所に設置されたタブレットや隊員が装備するスマートグラスにその位置情報・映像情報を表示します。また、現場で活動する隊員の視野も映像として現場指揮所や隊員同士で共有することが可能です。このシステムを利用することで、現場指揮所は映像を確認しながら隊員に指示し、デジタル地図を用いて目的地を指示するなど、ドローンによって発見された要救助者の状況をリアルタイムに確認することができるようになります。これによって、より直接的に現場の状況把握が可能となり、現場指揮を執るうえで重要な情報伝達がより正確かつ効率的になります。

導入にあたり、12月10日(火曜日)に水難救助を想定した実装訓練を実施しました。訓練は、海岸線が入り組んだリアス海岸と湾内に浮かぶ多くの島々が特徴の英虞(あご)湾において、シーカヤックツーリング中の落水事故を想定し、捜索と救助を行いました。

南海トラフ地震の発生による被害が危惧される志摩市において、防災・減災の対策は急務であり、最も重要な政策課題の一つとして位置付けています。そのような中、志摩市消防本部が担う役割は極めて重要です。しかしながら、限られた消防力により、大規模災害への備えも図りつつ、日常においても市民の安全と安心を守っていくためには、日々の努力だけはなく、最先端技術の活用など、これまでとは異なった視点を持つことが必要になります。

今回、志摩市消防本部が、最先端技術のトップランナー企業と連携して、新たな取り組みにチャレンジしたことは、とても意義深いことであり、今後の消防活動の展開に大きな期待を感じています。

消防活動高度化推進事業 3rd-EYE 実装訓練
消防活動高度化推進事業 3rd-EYE 実装訓練

この記事に関するお問い合わせ先

志摩市役所 政策推進部 秘書課
〒517-0592 三重県志摩市阿児町鵜方3098番地22
電話番号:0599-44-0200

ファクス:0599-44-5252

お問い合わせはこちらから