Vol.66 チェンジ さらに前へ!

更新日:2026年06月01日

英虞湾にきらめく、職人の技と志摩の未来

しとしとと降る雨が志摩の緑をいっそう鮮やかに染め、海には豊かな潤いが注がれる季節となりました。
志摩の6月といえば、真珠養殖にとって最も大切な「核入れ」が最盛期を迎えます。作業小屋の中、職人の皆さんの丁寧な手つきで母貝の一つ一つに真珠の核が入れられていきます。その手仕事の積み重ねこそが、受け継がれてきた伝統の重みであり、志摩市が世界に誇る「真珠養殖産業発祥の地」であることの証なのだと思います。
真珠づくりは、自然との対話です。核入れを終えた貝は、これから厳しい夏を乗り越え、冬の浜揚げまで、養殖業の皆さんのたゆまぬ努力と愛情によって大切に育てられます。この「時間をかけて価値を育む」という姿勢は、私たちのまちづくりにも通じる、忘れてはならない大切な視点だと感じています。
近年、海洋環境の変化など厳しい状況も続いていますが、先人たちが築き上げてきたこの豊かな海と受け継がれてきた伝統を、次世代へとしっかり繋いでいくことが私の大切な役割だと思っています。真珠がゆっくりとその美しい輝きを形作るように、私たちも一歩ずつ、志摩の未来を皆さんと一緒に大切に育てていきたいと思っています。
本格的な梅雨の季節となりますが、この雨もまた志摩の海を豊かに育む大切な恵みです。雨上がりの澄んだ空を心待ちにしながら、皆さんが健やかで、笑顔あふれる毎日を過ごされることを願っています。

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