環境問題に関するジュニア交流会
令和3年4月24日(土曜日)、志摩市の高校生と太平洋島しょ国出身の留学生が参加するオンライン交流会を行いました。 この事業は、第9回太平洋・島サミット記念事業として、外務省に認定されています。 太平洋島しょ国と日本の共通課題である気候変動や環境問題などについて英語を交えて話し合い、相互理解を深めました。
フィールドワーク
志摩市の参加者は、市内の高校生5人、国際交流員2人、ALT1人。交流会前にフィールドワークを通して、志摩市の現状を学びました。
クリーンアップ活動
あづり浜(志摩町)でごみ拾いを行いました。カン、ビン、ペットボトルのほか、プラスチックの破片やロープなどを拾いました。丁寧にごみ拾いをすることで、これまで気づかなかった海岸の現状を知ることができました。



海女さんのお話
クリーンアップ活動の後は、海女小屋体験施設「さとうみ庵」で、海女について学び、現役の海女さんに困っていることや海の状況などについて質問しました。 海女さんからは、海の環境が変わり、海藻が少なくなってアワビやサザエが減っていることを教えてもらいました。

オンライン交流会
午後からは、太平洋・島サミット参加国出身の留学生のみなさんとオンラインで交流しました。
自己紹介
志摩市の参加者は、ひとりずつ、英語を交えて自己紹介しました。 太平洋島しょ国出身の留学生からは、自己紹介とともに、写真や地図などを使って自国についての紹介してもらいました。 留学生の出身国は、キリバス共和国、ソロモン諸島、ツバル、パラオ共和国、フィジー共和国、ミクロネシア連邦です。









講演
伊勢志摩国立公園のパークレンジャー、半田俊彦さんを講師にお迎えし、伊勢志摩国立公園の自然や文化、海の現状や漂着ごみについてお話をしていただきました。半田さんからは、伊勢志摩国立公園の自然を守るために大切なことをふたつ教えていただきました。 それは、≪知ること(調べること)≫と≪伝えること(仲間を増やすこと)≫です。 豊かな自然を守るために、まずはそこにある自然について知ること。次に、調べて知ることのできた国立公園の自然や価値をたくさんの人に伝えて、仲間を増やすことが大切だということを学びました。
発表・意見交換
太平洋島しょ国出身の留学生のみなさんから、地球温暖化による海面上昇や自然災害などの自国が抱える環境問題や現状について紹介いただきました。 志摩市参加者は2グループに分かれ、午前中の体験をもとに話し合い、各テーマについてリーダーが発表を行いました。 【発表テーマ】 Aグループ:海女漁と磯焼け問題 Bグループ:地球温暖化による海洋への影響
その後、それぞれの発表を受けて、質問や意見交換を行いました。



閉会
最後は、みんなで記念撮影をしました。同じ海に生きるパートナーとして、太平洋島しょ国とのつながりを大切に、みんなで取り組んでいきたいと感じることのできた貴重な時間となりました。

更新日:2023年01月10日