飲料水の備蓄・生活用水の確保

更新日:2023年08月01日

飲料水の備蓄と生活用水の確保のお願い

平成26年3月に三重県が南海トラフ地震の被害想定を発表しました。その中で、水道への被害は過去最大クラスの地震が発生した場合、発災直後は100%断水となり、約1か月経過しても約20%しか回復しないと想定されています。

更に、道路や港も使用できなくなるため、少なくとも3日程度は志摩市全体が孤立すると想定されています。そのような状況の中で、水は人体や生活にとって非常に大切な物資です。行政からの供給が軌道に乗るまで過ごせるようにできるだけ自助で準備しておく必要があります。

公的な飲料水の備蓄

市は「志摩市備蓄計画」に基づき、不足する食料や生活必需品等を備蓄しています。その中で飲料水は、約9万リットルの備蓄があります。

市が備蓄している、水を含めた食料その他の物資は、地震や津波による自宅の倒壊などで避難を余儀なくされると想定される約1万5千人分を対象としています。そのため、被災しても避難する必要がない人には、各家庭において生活できる量の備蓄をお願いしています。

家庭、事業所での飲料水の備蓄

家庭や事業所では、1人1日3リットル、1週間分を目安に飲料水の備蓄をお願いします。受水槽のある集合住宅や事業所などでは、災害時の活用方法も検討してください。

水道水の備蓄方法

  1. 良く手を洗う
    手にはたくさんの雑菌が付いているため、綺麗に洗ってから作業します。
     
  2. 容器を準備する
    清潔で密閉できる容器(ポリタンク(10リットル程度)、ペットボトル、水筒など)を水道水で十分に洗浄する。
     
  3. 水道水を入れる
    容器に隙間があると空気中の細菌で汚染される心配がありますので、容器の口元いっぱいに水道水をいれ、蓋を確実に閉めます。
     
  4. 直射日光の当たらない涼しい場所で保管する。
    保存期間の目安は、7日程度です。夏場など保管場所が高温になる場合は保存期間が短くなるため注意してください。保存期間が過ぎたものは、洗濯や掃除に使用します。

注意事項

  • 雑菌の繁殖を防ぐために、使用するペットボトルや水筒は保存専用にします。また、ペットボトルはミネラルウォーター類の空き容器がおすすめです。ジュースやお茶などの空き容器はにおいがうつりやすくなります。
  • 保存した水道水を飲むときは、雑菌が入らないように、直接口をつけずにコップなどに注いでから飲みます。
  • 浄水器には塩素を除去するものがあるため、保存する場合は浄水器を通していない水道水をそのまま入れてください。(塩素には殺菌効果があります)
  • 朝一番の水道水は、残留塩素の濃度が低くなっている可能性があるため、最初のバケツ1杯程度の水は、保存水に適していません。

生活用水の備蓄

生活用水は必要量が多いため、十分な備蓄ができないのが現状ですが、掃除や洗濯のための水をできるだけ家庭内で確保しましょう。そのための具体的な方法としては浴槽に貯めたり、貯湯型の給湯器の湯を利用する方法があります。浴槽に貯める場合は雑菌が繁殖しやすいので、入浴後に水を入れ替えて、次の入浴時に追い炊きするようにすると、いざという時に使用する水は比較的清潔に使えます。(注釈)小さなお子様の事故に十分注意してください。

給湯器の場合は、各機器により水を抜く方法や飲用可能か否かが異なりますので各家庭で確認しておいてください。