『救命メソッドカード』とは
聴覚に障がいのある方が、病気や事故などの緊急事態に居合わせたときに、周りの方と協力して救急車を呼び、応急手当を行うことをサポートするカードです。
緊急時に必要となる行動を、「イラスト」と「文字」でわかりやすく表示し、「素早く」かつ「確実」に応急手当の協力を得ることができるようにと検討を重ね、作成しました。
周りの方の理解や協力を得やすくするためにも、普段から家族や友人にカードの使い方や内容を共有しておくと、”いざ”という時にスムーズに活用できます。
※聴覚に障がいのある方が、自身が困ったときにも活用できるように作成しました。
※『救命メソッドカード』の二次元コードをスマートフォンなどで読み取ることにより、心肺蘇生法(成人用・小児用・乳児用)や応急処置(回復体位・窒息・止血)などの方法について動画を見ることができます。(出演者は、全員志摩市消防職員です。)

【おもて面】

【うら面】
『救命メソッドカード』作成に至った経緯と今後・・・
「耳が聞こえなくても“大切な人”を助けたい」という、ある方の手話が、この「救命メソッドカード」を作成するきっかけとなり、救命への“想いを形に”することとなりました。
このエピソードは、令和6年度全国消防職員意見発表会で志摩市消防本部の丸山消防士が三重県初の最優秀賞を受賞し、全国の消防職員にも広まっています。
丸山消防士は、あるろう者の方に「以前、友人が倒れた時に何もできずに悔しい思いをした。耳が聞こえなくても、いざという時に大切な人を助けられるようになりたい。」と熱い想いを手話で伝えられました。そんな体験をきっかけに、丸山消防士は何かできることはないかと、調査・検討を重ねました。
そのエピソードと提案を意見発表会で発表し、最優秀賞を受賞しました。発表会の後、提案内容を実用化するため、志摩市消防本部内に「救命メソッドカードプロジェクトチーム」を設置し、試行錯誤を重ね、令和7年2月にカードが完成しました。
今後、講習会等を開催し、みなさまの意見をお聞きしながら定期的にカードの内容を改訂し、『救命メソッドカード』が全国へ広まることを願っています。

プロジェクトチーム会議の様子

カードを使ったシミュレーションの様子
『救命メソッドカード』プロジェクトチームのメンバー
この記事に関するお問い合わせ先
志摩消防署
〒517-0501 三重県志摩市阿児町鵜方3080番地
電話番号:0599-43-1418
ファックス:0599-43-0499
お問い合わせはこちらから
更新日:2025年02月20日